このほど、「先秦から北朝における中国北方の騎射文化」展が遼寧省博物館で開幕した。
本展は、単に戦争や武備について語るだけでなく、器物を通じて北方先住民の信仰、美意識、社会生活を読み解き、北疆の尚武精神、自然崇拝、民族融合という三大テーマを中心に、多元一体の中華初期文明の絵巻を描き出している。
本展では、全国14の文化博物館機関から400点(組)余りの貴重な文化財を集め、時代は紀元前2000年から紀元6世紀末にまで及ぶ。騎射文化を核心的な手がかりとして、単なる兵器の陳列という従来の枠組みを超え、先秦から北朝までの長城地帯における農耕民族と遊牧民族の往来・交流・融合という壮大な歴史的図景を体系的に示している。
本展には複数の国宝級の文化財が集まり、そのうち赤峰博物院所蔵の「臥虎柄銅剣」と山西博物院所蔵の「鎏金胡傅銅温酒樽」の二つの重器が同時に展示されている。一方は先秦時代の東胡の草原の雄風を語り、もう一方は西漢時代の北疆における漢族と匈奴の平和的な融合を記録し、本展において農牧文明の融合を解釈する核心的な物証となっている。
キュレーターによると、遼寧省は豊な騎射文化の文化財遺存を有し、北方の騎射文化の発展や変遷に関する完全な歴史的手がかりが残されている。遼西、燕山から広大な東北の大地に至るこの地域は、古代北方の騎射文化の核心的な発祥・発展地であると同時に、草原文明と中原文明の融合・交流をつなぐ重要な通路でもある。