一橋がたたずみ、池は浅く澄む。陽の光が柱と軒に砕かれ、無数の金箔となって降り注ぐ。光と影が橋をかすめて過ぎる――これこそ中国建築ならではの詩情である。
完璧な対称性を求めるのではなく、「歩むごとに変わる景色」を重んじる。ひとつの橋が、亭や楼閣をつなぎ、さらに風、花、雪、月をもつなぐ。
赤い柱が青い瓦を支え、木組みの接ぎ手には千年の知恵が宿る。光と影はここを流れ、四季はここで巡る。
中国の美意識は、主張するのではなく、隠すところにある。それは透かし窓の中に、反り返った軒の端に、そして橋たもとの柔らかな光の反射に隠れている。
足を踏み入れたなら、あなたは絵巻の中の人となる。