朝6時、北陵公園が静かに目覚める。
古い松並木の長い道を走る。足元には300年前に敷かれた石畳。
朝日に照らされて、赤い壁がゆっくりと浮かび上がる。石像の行列は、まるで無言のペースメーカー。
湖面にはまだ霧がかかり、呼吸が次第に深くなる。鼓動と足音が重なり始める。
神橋を越え、陵前を通り過ぎ、次々と朝の体操をする人々のそばを駆け抜ける。
彼らは言う、ここで走ることは、ただ走るだけじゃない、タイムスリップすることだ、と。
5キロを走り終えると、うっすら汗をかき、肺いっぱいに松の香りが広がる。
北陵で走ることは、この街に最も優しく触れる方法なのだ。