寒さ厳しい冬の季節、黄海の沿岸干潟では、毎日午前4時頃から大勢のアサリ掘り人たちが、凍りついた干潟の上で熊手を振るい、氷を割ってアサリを掘り起こしている。正午頃になると、全身泥まみれになった彼らは収穫したアサリを岸へと引きずり、氷のように冷たい水で丁寧に洗い流し、岸で待つ買い手へと売り渡す。
冬の東港と庄河海域の干潟で養殖されるアサリは、最も風味が豊かで美味と言われる。農閑期である冬を利用し、アサリ掘り人たちは氷を割ってアサリを掘り、養殖業者へ販売することで「冬の閑散期を繁忙期に変える」のだ。彼らは厚手の綿入れを身にまとい、厳寒の中、まずはつるはしで硬く凍った海氷を砕き、続いて鋼製の熊手で泥をかき分けアサリを探す。
アサリ掘りは重労働で、中腰の姿勢を保ち続け、両腕を休みなく動かす必要がある。当初は男性が主だったこの仕事も、次第に女性の掘り手が増え、今では多くの女性が夫と共に海の泥の中の「黄金」を探す。作業終了時には干潟が人々の話し声で賑わい、飛び交う会話の多くは東北地方の方言だ。過酷な労働ではあるが、アサリ掘り人たちは自身の仕事に満足している。汗で得た収入で家族の生活を豊かにする——それが彼らにとっての、飾らない幸せなのだ。