中国人民对外友好協会の招きに応じ、このほど日本青年代表団一行100人が遼寧省瀋陽を訪問した。

　今回は中国人民抗日戦争暨世界反ファシズム戦争勝利80周年という節目の年にあたり、代表団は「九・一八」歴史博物館、遼寧大学、遼寧省博物館、中国工業博物館、紅梅文創園及び老北市伝統市場などを視察した。

　「九・一八」歴史博物館では、日本の青年たちは熱心に展示物を見学した。多くの青年が「これほど深くこの歴史を知るのは初めてで、歴史認識を新たにした」と語った。ある青年代表は「日本の教育では加害者としての側面がほとんど教えられていない。今回の見学で真実の歴史を学ぶことができた」と述べた。

　遼寧大学では、日本の青年たちは剪纸（切り紙）、糖人（砂糖細工）、绳编（紐編み細工）、泥人（泥人形）など中国的な非物質文化遺産を体験し、強い関心を示した。彼らは「こうした文化体験を通じて、中華文化の魅力をより直感的に感じ取ることができた」と語った。

　遼寧省博物館の見学では、日本の青年たちは遼寧の豊かな歴史と文化の伝承について理解を深めた。中国工業博物館と紅梅文創園では、遼寧の伝統産業が転換を遂げた成果と革新の活力を感じ取り、老北市伝統市場では現地の市民文化と雰囲気を体験した。

　交流の場で日本の青年代表は「今回の訪問を通じて、歴史に対する認識を深めると同時に、中国文化の多様性と豊かさを実感した」と語った。ある青年は「二度と侵略と戦争が起きませんように。ここで学んだ歴史の真実をより多くの日本人に伝えたい」と述べた。

　今回の訪問を通じて、日本の青年代表たちは中国の悠久の歴史と多様な文化を肌で感じ、中国の先進的で効率的な技術力も体験した。同時に、歴史に対してもより深い思考を巡らせるようになった。帰国後は友人や家族に今回の訪中経験と感想を伝え、今後の学習と交流に活かしながら、中日相互理解の架け橋となっていきたいと語っている。