1月7日、新型BMW X3が華晨BMWの瀋陽鉄西工場里達区最終組立ラインから無事にラインオフされた。この動きは、同モデルが中国で正式に量産を開始したことを意味している。
BMW X3は、2003年に初めてラグジュアリー中型SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のセグメントを開拓したモデルであり、BMW Xファミリーを代表する一台である。その独自のドライビングの楽しさと高級感により、これまでに全世界で350万台以上を販売し、Xシリーズのベストセラーモデルとして地位を確立している。特に中国市場は、BMW X3にとって世界最大の単一市場である。
今回の新型BMW X3は、BMWグループが初めて中国の消費者に向けて特別に設計したロングホイールベースモデルである。標準モデルより110ミリ長いホイールベースを持ち、ノーマルのBMW X5と同等の長さを誇る。これにより、後部座席のレッグスペースや膝周りの空間が大幅に向上している。
「過去も現在も、そして未来においても、BMW X3が成功する最大の要因は、瀋陽に深く根ざしていることです。」イベント会場で華晨BMW自動車有限公司の技術・生産上級副総裁ミケーレ・メルキオーレはこのように述べた。
2018年には、BMW X3が瀋陽大東工場で現地生産を開始し、この工場はBMWの中国市場進出の礎となった。そして今回、新型BMW X3は「BMWの未来工場」と呼ばれる里達工場で量産開始となった。瀋陽では、華晨BMWが22年以上にわたり高品質な自動車生産の経験と技術を蓄積してきた。現在では、「瀋陽製造」という言葉は、最先端の生産と最高の品質の象徴となっている。BMW瀋陽生産基地は、BMWの「iFACTORY」戦略の模範的な実例である。
BMWにとって、高品質の追求は研究開発とサプライチェーンから始まり、生産プロセスで具現化される。「瀋陽では、最先端の生産施設や技術を備えているだけでなく、政府の支援や優秀なパートナーと社員にも恵まれています。」とミケーレ・メルキオーレ氏は強調した。瀋陽の生産基地は、研究開発、調達、生産を一体化した独自の構造を備え、中国顧客のニーズに迅速に対応できる体制を構築している。
遼寧省瀋陽に位置するBMW生産基地は、BMWブランド全体の年間生産量の約3分の1を担っており、過去7年連続で中国工業情報化部が選定する「国家級グリーンファクトリー」に認定されている。