秋晴れの空は抜けるように青く、ひんやりとした空気が心地よい。枝いっぱいに繁った黄葉が陽光を受けてきらめき、青空とのコントラストが実に鮮やかだ。木漏れ日が通りかかる学生たちの肩を優しく撫でている。

　今年9月から遼寧大学に留学している日本人留学生の岩田さんは、キャンパス内の銀杏並木を通りかかって、銀杏の木々が作り出すアーチの下に差し掛かると、彼は思わず足を止めた。眼前に広がっていたのは、深い青空を背景に、金色に輝く銀杏の葉が空いっぱいに広がる光景だった。

　見上げる風景に岩田さんは感嘆の声をあげた。「ここの空の青さと銀杏の金色の組み合わせは、本当に素晴らしいです。日本の秋も美しいですが、この雄大なスケールは遼寧ならではだと思います。」彼は留学生たちとこの黄金のアーチの下を歩きながら、遼寧の秋の美しさに会話を弾ませていった。

　この力強く、そして澄み切った美しさは、まさに瀋陽の秋の真骨頂だ。遠い故郷を離れ、新たな地で学び始めた岩田さんにとっても、この青空と黄金のアーチの記憶は、きっと忘れられない遼寧の秋の一ページとして刻まれるだろう。