古城の城壁の麓から、都市の川辺まで。炊煙が立ち上る田園から、静寂に包まれた古寺の山頂まで。遼寧の大地では、それぞれの日の出と日没が独特の風情を宿している。海岸線では朝陽が波と抱き合い、金色の光がきらめく海面を満たし、山頂では夕日が雲海と絡み合い、残照が連峰に金の縁取りを施す。あるいは湖岸の湿地では、朝もやが鳥の群れを覚醒させ、夕焼けが水面を赤く染め、天地には詩情が溢れる。都会の生活に長く暮らす中で、ふと旅立つ光追いの旅に憧れはしないだろうか。あなただけの光と影の瞬間との出会いを。さあ、全省に散らばる日の出・日没の名所を共に巡り、浪漫の約束を果たそう。

　ベスト鑑賞時間：12月～翌3月。大連での日の出・日の入り時間は日々異なる。毎年夏至には太陽が最北点に達し、大連都市部から見る日の出の最北点は金州大黒山付近となる。夏至の日以降、太陽は毎日少しずつ南へ移動し、冬至には最南点に達する。10月から翌3月にかけては、大連の付家荘から彫塑公園までの間で、海からの日の出を眺めることができる。冬至の日以降、太陽は再び北上を始める。

　選定理由：太陽が少しずつ海面から飛び出るとき、海の波紋は沸き立つ炎のようで、もやが立ち込める中で太陽を少しずつ持ち上げ、ゆっくりと上昇していく。太陽が離れそうになる頃には、水面に映った影と赤い太陽が互いに支え合い、引き立て合い、世界全体が沸騰し燃え上がっているかのようだ。