古城の城壁の麓から、都市の川辺まで。炊煙が立ち上る田園から、静寂に包まれた古寺の山頂まで。遼寧の大地では、それぞれの日の出と日没が独特の風情を宿している。海岸線では朝陽が波と抱き合い、金色の光がきらめく海面を満たし、山頂では夕日が雲海と絡み合い、残照が連峰に金の縁取りを施す。あるいは湖岸の湿地では、朝もやが鳥の群れを覚醒させ、夕焼けが水面を赤く染め、天地には詩情が溢れる。都会の生活に長く暮らす中で、ふと旅立つ光追いの旅に憧れはしないだろうか。あなただけの光と影の瞬間との出会いを。さあ、全省に散らばる日の出・日没の名所を共に巡り、浪漫の約束を果たそう。
 ベスト鑑賞時間:秋期17:00~17:30分(夏至から冬至まで、毎日90秒ずつ早まる)
 選定理由:落日が溶けた黄金のように、遼河に流れ、七星山の間に沈む。夕日が遼河七星山の稜線に触れる時、天地に残る色はただ二つ。山の黛色と光の橙色。ここでは時間さえも歩みを緩めたかのようで、これは自然による壮大なフィナーレである。太陽がゆっくりと沈み、丁度古塔の正面左側に掛かる。この地で自信を持って構図を決め、不思議な感覚を体感してほしい。