国慶節連休明け最初の休日、本溪・関門山は山全体が色づく秋の風景画と化していた。
蜿蜿と続く山道をゆっくりと歩けば、頭上には幾重にも重なる紅いモミジと黄色いカエデが織り成す天蓋が広がり、陽光が木々の葉の隙間から斑駁とした光の粒を降り注ぐ。足元には落ち葉が敷き詰められ、柔らかな「赤い絨毯」となり、一歩一歩が「サクサク」という秋のささやきを奏でる。
「楓王」展望台はカメラを構える観光客で溢れていた。彼らは紅葉に染まる森全体に息を呑むかと思えば、しゃがみ込んでは「霜葉は二月の花より紅し」の風景を写真に収めている。
昼頃には薄霧が次第に晴れ、山々を覆う紅葉は陽光を受けて一層鮮やかに赤く輝く。舟を浮かべて水面を漂えば、人々は仕事日の忙しさを一時忘れ、この儚くも多彩な時間にただ酔いしれるだけだ。
景勝地は林の中に休憩エリアを設けており、各種の東北地方特有の山の幸や珍味が多くのよそ者の観光客の足を止めて購入を促し、熱情溢れる遼寧の人々の親しみやすさに賞賛の声が寄せられている。