デリゲル草原景勝地は、盛大な「秋の収穫物を干す祭り」で草原の秋の活力を存分に解き放ち、数多くの観光客を引き寄せている。
景勝地に足を踏み入れると、果てしなく広がる草原は巨大なキャンバスと化す。黄金色のトウモロコシ、真紅の唐辛子、橙色のカボチャが巧みに様々な模様に組み合わされ、紺碧の空と悠然と浮かぶ白雲と相まって、一幅の生き生きとした「豊作の絵巻」を織り成す。至る所が観光客の記念写真に最適な背景となり、人々はこぞってスマートフォンやカメラを手に、この独特な草原の秋景色を切り取る。
「デリゲル」はモンゴル語で「花が咲き乱れ、開けていて明るく、前途洋々」を意味する。景勝地は阜新市彰武県大徳鎮に位置し、彰武草原生態回復モデル区域の中心地に当たり、草原と湿地のエコツーリズム景勝地である。ここでは「風が草を靡(なび)かせれば牛羊(ぎゅうよう)見ゆ」という田園の趣きを体感できるだけでなく、「大漠の孤煙まっすぐ」という広大な趣きも感じ取れる。山、水、林、田、湖、草、砂がここで調和して共生し、多様で独特な自然の絵巻を織りなしている。