映画『哪吒之魔童闹海』が、世界のアニメーション映画の興行収入ランキングでトップに立った。この数多くの観客の期待を背負った傑作のプロデューサーは、遼寧省大連出身の光線伝媒（エンライト・メディア）会長、王長田（ワン・チャンティエン）氏である。

　王長田氏と『哪吒之魔童闹海』の監督・餃子（ジャオズ）との出会いは、2015年にさかのぼる。この年、餃子監督は「可可豆動画（ココドゥ・アニメーション）」を設立し、光線伝媒が全額出資する「彩条屋（カイラオウ）」が30％の株を取得、そして『哪吒』のプロジェクトが正式に立ち上がった。

　4年後の2019年夏、「運命は天に由らず、我に由る」というモットーを持つ魔童が誕生し、『哪吒之魔童降世』（『哪吒1』）が夏の興行シーズンを席巻した。最終的に50億の興行収入を記録し、中国製アニメ映画は新たなマイルストーンを迎えた。

　第一プロデューサーとしての「伯楽（はくろく）」である光線伝媒も輝かしい瞬間を迎え、トップの王長田氏は中国アニメーション映画の未来を夢見ていた。「中国のアニメーションには時間と忍耐が必要だ。長期的な積み重ねがあってこそ、爆発的な成果が生まれる」と語った。

　『哪吒2』はまさにこのビジョンの延長線上にある。この作品の制作には5年を要し、予定より1年半遅れ、さらに多くの人力コストが投入された。背後で支える出資者である王長田氏の餃子監督への信頼は一度も揺るがすことはなかった。彼は「監督のプレッシャーはまず彼自身が設定した基準から来る。私たちがすべきことは、彼が不可能と思える目標を達成するのをサポートすることだ」と語っている。

　今、理想が現実となった。『哪吒2』は中国映画の興行収入記録を塗り替えた。