12月20日、「豊神有儀――遼寧省博物館所蔵 中国古代人物画展」が開幕し、「洛神賦図」をはじめとする国宝級の名画が公開された。本展覧会では、遼寧省博物館所蔵の古代絵画30点が展示され、そのうち4分の1の作品が初めて観客に披露される。展覧会は2025年3月23日まで開催される予定である。
遼寧省博物館が所蔵する「洛神賦図」は、宋代の画家による模写であり、顧愷之の原作の芸術的特徴を大部分保っている。この画巻は、三国時代の曹植による「洛神賦」の内容をほぼ完全に再現しており、生き生きとした造形と流れるような線描によって人物の姿を描き、濃厚な神話的雰囲気を醸し出している。同時に、「帰去来兮辞図」「宮装仕女図」「竹林の七賢」「済公伝」などの名画も展示されている。
遼寧省博物館の董宝厚副館長によると、今回展示されている名画はすべて中国書画史上の希少な逸品であるという。保存の観点から、このような「館の至宝」は少なくとも3年に一度しか展示されず、1回の展示期間は3カ月を超えないという。
中国古代人物画の特徴は、人物の精神的な気質を伝える表現力と深い洞察にあり、その線描や色彩の運用によって、気韻生動(生命感)と形神兼備(外見と内面の調和)という高い芸術的境地が実現されている。