遼寧省と日本富山県が友好省県関係を締結してから40周年を迎える重要な成果の一つとして、12月16日に遼寧省瀋陽市において遼寧省博物館と富山県立山博物館との間で「文化交流協定書」の調印式が開催された。
文化は交流を通じて多様性を増し、文明は相互理解によって豊かになる。遼寧省博物館は文化の継承と展示の重要な窓口として、歴史の変遷と文化の発展を物語る無数の貴重な宝物を所蔵している。一方、富山県立山博物館は文化芸術の保存と普及において独自の特色を持っている。このたびの両館による協定調印は、文化財展示、文化研究、芸術交流といった分野において、両者の協力の幅と深さをさらに拡大させ、両省県の住民が互いの文化、歴史、芸術についてより深く理解することに寄与するものである。
「今回の協力を通じて、遼寧の人々が富山県の文化の精髄を感じる機会を得ると同時に、富山県の皆さまにも遼寧の深い歴史と豊かな文化を知っていただけることでしょう」と、遼寧省人民対外友好協会の羅麗会長は述べた。「これは両館の連携にとどまらず、遼寧省と富山県という友好省県が文化交流を新たな段階に引き上げるきっかけでもあり、両省県間のさらなる分野における、より広範で深い交流と協力の新たな幕を開くものです」と強調した。
遼寧省と富山県は1984年に友好省県関係を締結し、40年にわたり各分野での友好交流と協力を深化させてきた。「中日地方友好交流の模範」として知られるこの関係は、今年の友好締結40周年をきっかけに、両地域から大学生代表団がそれぞれ訪問・交流を行い、友情を育むとともに相互理解を深める重要な機会となった。