夏真っ盛りの7月、日差しは灼熱の中、時田貴史さんは瀋陽市和平区にあるローソン店舗に普通の客のように入った。彼は商品棚を歩き回り、上下を見回し、最後にスマホを取り出し、コードをスキャンして決済し、飲み物を数杯買った。
時田さんは日本のフランチャイズ・コンビニエンス・ストア・チェーン、ローゼン(中国)の東北地区総代表であり、(瀋陽)コンビニエンス有限会社の統括マネージャーでもある。今回のような抜き打ち店回りは彼の日課の重要な一部である。
大学卒業してから日本の株式会社ローソンに入社した時田さんは、2010年に中国に渡り、上海、大連、瀋陽のローソン支店に勤務してきた。今年で中国在住13年目であり、瀋陽勤務も5年目に入った。
「本格的に中国国内への拡大を進めて行く中で、遼寧省は、東北地方の中心であり、東北での出店拡大を目指す際に、弊社の肝となります、物流や自社製品工場の、拠点ともなりうる地で、あろう事から、出店させて頂きました。」当時なぜ遼寧省での出店を決断したのかについて、時田さんはこう語った。「冬は寒さが増す訳ですが、そのような中でも、人の動きが活発であり、さらに5月以降において、夏に向けまして、気温上昇期の中で、さらに人の動きも大きくなる印象でして、各地における夏の夜市などでの、活発に動かれる背景が強いとの印象です。」
コンビニエンスストアのプロフェッショナルとして、ローソンは日本、中国、インドネシア、米国、タイ、フィリピンなどに合計2万店以上の店舗を展開している。1996年に上海に初出店し、その後本格的に中国国内への拡大を進めて行った。2019年に瀋陽出店を図って、現在、瀋陽には200を超えるチェーン店がある。
近年、ローソンのような多くの外資系企業が遼寧省での投資と発展を実施しており、これは遼寧省が良好なビジネス環境を継続的に整備していることと密に関係している。
良好なビジネス環境と地域の政策に加え、古くからの地域文化や郷土料理が、時田さんに遼寧省が快適で住みやすい場所であることをより直感的に実感させている。「遼寧省では、大連・瀋陽と生活をしてきましたが、仕事柄で多くの現地料理を食べる訳ですが、海鮮であったり、各地東北料理であったり、大連の海鮮であったり、錦州の串物であったりと、美味しいものが、沢山あるとの印象です。」
ローソンのインスタント食品は若い人たちに人気があり、そこで時田さんはコンビニの自社商品と遼寧省の郷土料理をどう組み合わせたらよいかを考えるようになった。「すでに、例としましては、瀋陽地元老舗となります『不老林』さんとのコラボで、デザートを開発したりしております。また、各地での特産品も多く、弊社のOR商品の原材料として活用させて頂いたり、弊社のAPP内で販売させて頂いたりしております。今後も、遼寧省内の特産品や、特徴ある商品を拡大展開できればと考えております」時田さんはそう語った。
「更に遼寧省内での店舗数拡大を目指しまして、各都市の皆様に対しまして、企業理念に基づき、マチのホットステーションを目指して参ります。その結果、日々の生活の中で、皆様に対しまして、『ホッとする時間』や『小さな幸せ』、こういったものを、提供できる存在になって行ければと、考えております。」